少し前、船に乗ってマダイ釣りに行ってきました。
コマセ(寄せエサ)を撒いて釣るマダイ釣りじゃなくて、生きたエビをハリに付けて釣るエビタイ釣りってやつです。
エビで釣ったマダイって、船板の上でバタバタする時にホワーンと甘ったるい桜の香りがするのを知ってますか?タイの臭いなんですよね。これが、すごーくいいんです。
僕はコマセダイ釣りもするのですが、残念ながらコマセを使って釣ったマダイでタイの臭いを体験したことはありません。
エビで釣るマダイの海域とコマセで釣るマダイの海域がしっかりと区別されているので、釣ったマダイの普段の食生活が明らかに違うのでしょう。それが臭いにも影響していると思いますね。
臭いっていうのは、人が生きていく上ですごく大切な要素です。プーンと良い香りがする女性に巡り合ったら、ついついフラフラーッてこともあるのじゃないですか?
自動車の整備でも、臭いは大切なことです。優秀な整備士は臭いで一定程度のトラブル原因を突き止めます。一時「これは儲かるから」とガソリンスタンドや部品ショップでオートマチックミッションオイルを交換しまくり、その結果オイル交換によって不具合がでるというケースが多発しました。
私どもは、ずっと昔からオートマチックミッションオイルの交換作業をしていましたが(草分け的存在の一つと自負してます)、オイルの色と走行距離、そして「オイルの臭い」を判断して、交換不可、半量交換、全量交換の判断をしていました。もちろん今でも・・・。
人の五感って凄く大切なんですよね。自動車整備の世界でも・・・。でもね、そういった研ぎ澄まされた五感っていうのは、一長一短には手に入れることはできないんですよね。ベテラン整備士っていうのは、そのあたりが違うのです。
さて、僕も何か魅力的なフレグランスでも探そうかな・・・