車が哀れだ

車検時などにエンジンオイルの状態がひどいお客様が、相変わらずちらほらいらっしゃる。
交換をお勧めしても「エンジンは普通にかかってるから、車検を通す以外のことはやらないでほしい」というお客様もいらっしゃる。
整備スタッフは「あれじゃあ車がかわいそうだ」と嘆いてる。こんな時代だから少しでも費用を節約したいのは理解できるが、エンジンオイルだけはねえ・・・
しばらく前に「エンジン内部から凄い音がしている」というお客様が来店された。エンジンオイルのメンテナンスが悪くて内部機構を損傷してしまったようだ。とりあえずはオイル交換だけはやらせていただくことができたが、もちろんそんなことでは症状は改善されるわけがない。時すでに遅しである。
今回はある程度の修理をご了解いただけたのでエンジンヘッドカバーを開けたら、エンジンオイルのカス(スラッジ)でゴテゴテ・・・
おまけにカムシャフトまで傷が付いていて、それも交換しなくちゃいけない。多分、音の原因はこれだろう。修理費用は、とんでもなく高額となってしまった。
たまたま同じ時にエンジンヘッドカバーのパッキンが劣化してオイル漏れを起こしている車が入庫していたのでヘッドカバーを開けた。そしたらピッカピカ!この車はしっかりとオイルメンテナンスをしている車だ。
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細いオイルラインにもスラッジが貯まってオイルが流れなくなり、カムシャフトが傷ついた
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同じ程度の走行キロ数の別の車のエンジン。こうじゃなくちゃね。

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