板金とタイヤ交換で新規に入庫いただいたシボレー・トレイルブレイザーを整備してみてゾゾツ!
タイヤを外そうとしたらナットが何本も緩んでいて、おまけに1本のポルトがポロリと折れた。
ヘタしたらタイヤがフッ飛ぶところだった。
タイヤをすべて外してみて原因は判明した。
純正の状態だと、ディスクブレーキローターのガタを抑えるために、ボルトの付け根に丸いワッシャーが入っている。ジープチェロキーなども同様だ。輸入車にはこういったことが比較的多い。
だから純正ホイールのボルト穴の内側には、ワッシャーが納まるようなミゾが作ってある。
ところが社外ホイールには、そのミゾが無いものが多い。だから、社外ホイールを装着する場合にはワッシャーを取り除いて付ければ良い。(ワッシャーは単にタイヤを外した時のディスクローターのガタ付きをおさえる意味しかないから、無くても構わない)
それを知らずに、ワッシャーを付けたままでミゾが無い社外ホイールを装着してしまうからいけない。
ワッシャーは潰れてしまい、その潰れたワッシャーが邪魔してナットが締まりきらないという不具合が起きるわけだ。緩んだホイールで走行すればガタが出て、結果としてボルトをひどく痛めるってわけだ。
それを知らない工場で整備をし続けている車は、ひょっとすると、とても危険な状態にあるかもしれない。
今回は4輪合計24本のボルトとナットをすべて交換した。
過去にもこのような事例はあつたが、命に係わる問題なので心当たりがある方は是非点検してみていただきたい。