フグといえば皆さんトラフグを想像されると思います。
先日、東京湾内で大きなトラフグがバタバタッととんでもない数釣れて、釣り船とフグ釣りファンの血が騒ぎましたが10日ほどで下火になって収束しました。
何年も前からたまにトラフグが釣れることがあったのですが、2キロ3キロとか5キロの巨大トラフグが群れていたとなれば、それは騒ぎになりますよね。
もっとも昔からの江戸前のフグはトラフグではなくてショウサイフグなのです。
ショウサイフグの釣り船は昭和20年代には、神奈川県で始まっています。漁師が1本釣り漁の船にお客さんを乗せてショウサイフグを釣らせたようです。
フグはとてもエサ盗りが上手なお魚です。
ハリに刺したエビのエサをついばむフグの気配を察知してスッと竿を立てると、エサの下にぶら下げた3本イカリのカットウバリ゜が体にグサッと刺さるという仕組みで、カットウ釣りと言います。写真を見て想像できますよね・・・
フグ釣り専門の船にはフグ調理の免許を持ったスタッフが乗っていてフグの下処理をして安全な部位だけを渡してくれます。
だから安全安心です。僕は自分で下処理しますが、慣れていない人はスタッフに任せるべきです。
それでも、帰宅してからお腹に残っている血を綺麗に洗いなおす必要があります。
この時期からお腹に入ってくる白子は特に美味で、タラの白子なんて比較になりません。
眞子(卵)は絶対に口にしてはダメ。猛毒なのです。
口にできるのは白子と身だけです。ただし、ショウサイフグについては・・・
トラギスはヒレも大丈夫なのですが、ショウサイフグは危険部位。食べられる部位はフグの種類によっても違いますから(一見して似たようなフグもいます)要注意です。