早いもので、もう師走。あっという間に正月だ。
久々に、行きつけの日帰り温泉施設に出掛けた。
モミジの絨毯や冠雪した富士山に冬到来を感じた。
お湯に浸かって黄昏ながら色んなことを考えていた。
先日、エンジンの調子が悪いという初めてのユーザーさんが来店された。
とりあえずはお車をお預かりして、症状を確認しエンジン診断機(テスター)で車載コンピューターのチェックをするのが先決。異常箇所を点検診断してお見積もりのお電話をしますとご案内した。
「ついては6000円から8000円程度の点検・診断費用がかかりますのでご了解ください」とお話したら「見積もりだけでお金がかかるなら、どこかタダで診てくれる工場を探す。原因を調べて見積もってもらうだけで修理するわけじゃないんだから」とお帰りになった。
同様のケースが数度あって、このところ悩んでいた。
「見積もり無料」という言葉がチラシ等に氾濫しているが、それは分解を伴わなかったりテスターを使用しないレベルの見積もりだ。最新鋭テスターを接続して故障箇所を探求する作業は、もう単なる見積もりじゃなくて点検・診断なんですよね。
胃が痛くて病院に行き、胃カメラを使った検査で腫瘍が見つかったとする。手術を勧められたが、断って他の病院に行くことにしたとする。そんな場合、手術をしたり治療したりしないんだから胃カメラを使ったりした診断・検査費用を払わないという理屈は通らないでしょ。
本当にせちがない世の中になってきた・・・というイヤな思いも、お湯の中でボーッとしてたら薄らいできた。温泉っていいね。