新車を売らんがための滅茶苦茶

最近、何件もの新規ユーザーからの電話相談があって、うち何件かは遠くから来店いただいて入庫している。国産車の場合もあるし、輸入車の場合もある。厚木、葉山、世田谷からの来店もあるが、夏休みには仙台市からの入庫予約も入っている。この前は静岡の由比からの入庫があった。
とんでもなく高額な見積りをディーラー工場からもらって、同時に新車への買い替えを勧められているケースが多い。一般修理や車検や板金など内容は様々だが、まあその内容はひどい。
滅茶苦茶な高額見積りが横行しているようだ。ユーザーは、相当の不信感を持っている。
板金だってちょっとしたキズでパネル交換!大手術になっているケースもある。
案件にもよるが、弊社で見積もるとおおよそ半額程度ということも結構ある。
小田原のユーザーから「ディーラーで18万円の見積りが出た」という相談があったが、内容を聞くとひどい!何点かのアドバイスをして8万円から9万円程度で問題なく修理できそうだとお話ししたのだが、その方がディーラーに指摘したところ「じゃあ7万円でやらせてください。問題なく直せます」ということで、かえってびっくりされたそうだ。アドバイスした僕も呆れ返ったケースだ。
新車販売が毎年大きくダウンしているのだが「新車を売らんがための高額見積りじゃないか」とも疑ってしまう。違うかな?
また、ディーラー工場の場合には純正パーツのマージン率が非常に高いのでちょっとしたことでも、修理するより交換した方が儲かるという事情があるかもしれない。まったくもってエコじゃないよね。
でも、こんなことしてたら、ユーザーに見放されちゃうよ!
そもそも、日本の文化は「長く大切に直して使う」という文化だ。エコピットヨコハマ・玉野自動車の文化もそれだ。でも、ディーラーとしては「長く使われちゃ困る」のかもしれないね。
これからの時代、消耗品みたいに次々と車を買い替える文化はまず想定できない。根本的に考えを変えないといけないね。

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