とある日の自動車故障 顛末記(4)
2009年 10月 09日 駆け込み寺
オペル修理の話はまだ続く.
車を横浜にある自動車修理工場に入庫すると,数日後に電話があった.
しかし,いろいろと丁寧に説明してくれるものの,見たことも触ったこともないエンジンの世界,基本的にはイメージが湧かずよくわからない.(きっと我々との設計打合せで仕上げや構造の説明を受けているお施主さんも,きっと同じような心境であるに違いない)
ただ,担当の方の一生懸命直そうとして下さっている様子や誠意だけは伝わってきて,とにかくお願いしますとだけ伝えた.それから数日後またお電話を頂き,想像していた最悪の事態は回避できたようで,今後MAXでかかった場合の工賃の概算を出して下さった.
先日のディーラー見積もりの,約半額だった.
この自動車工場のブログに,その顛末や我が愛車のことが書かれている.
それを読んで,ここにお願いして本当に良かったと思った.
そして我々の仕事と一緒だなと思った.どんどん時代が安易な方向に流れてゆこうとする中で,人間の意志や矜持,技術やこだわりというものは何よりも尊いものだ.こういう職人達が,かろうじて日本の技術力を縁の下から支えているのだろう.
今回は自動車という自分の専門外の分野で,思いがけず住宅のお施主さんのような追体験をさせて頂いている.ハウスメーカーに違和感を覚え,駆け込み寺のようにして我々のところにやってくるお施主さんもまた,同じような気持ちなのだろう.
※当内容は、お客様の許可をいただき、お客様のブログから編集せずに転載させていただいております。