とある日の自動車故障 顛末記(5)
2009年 11月 01日 オペル,完全復活!
とうとう,この日がやってきました.
オペルの修理がようやく完了!との報を受け,横浜までクルマを取りに行ってきました.
(故障の顛末と前回までのあらすじは,こちら)
今回お世話になった玉野自動車の平林社長からエンジンの分解模型で説明して頂き,ようやく色々なことが飲み込めました.どうして今回ベルトが切れてしまったかの原因もわかりました.いろいろ解からなかったことが解るというのは気持ちがいいものです.
また性分でしょうか,こういうマニアックな話には目がありません.相手もプロなので話がわかりやすく,そしてためになりました.今回の修理にどれだけの手間がかかったかということもわかりましたし,また逆にそれなりの手間とメンテナンスを惜しまなければ,クルマというのは実に長寿命で愛すべき存在なのだということもわかりました.
そして私の得た結論.こども店長には申し訳ないですが「エコカー減税なんぼのもんじゃい」ということ.自分の車を長く大切に乗ってあげることが結局一番のエコなのだと思います.
今回交換した老朽化したエンジンパーツ一式.ちぎれたタイミングベルトも見えます.
そして感動の瞬間-.ひと月ぶりに我が愛車と対面し,少し重いドアを開け(そうそう,この重さ!),シートに身を沈め(そうそう,この感じ!),計器を見渡し(美しい!),ドキドキしながらエンジンキーを廻す….
今回エンジンは,タイミングベルトのみならず劣化したパーツをすべて入れ替えて頂きました.削り合わせの微調整はもちろん,クリーニングも.(平林社長曰く「ほぼ新車同様」)
そのエンジンが,ブルンと一度身悶えてから美しい重低音と共に再び鼓動を始める.その瞬間鳥肌が立ち,ほんと涙が出そうになりました.
そしてその帰り道.もうひとつ感動したのは,確実に故障前よりも車の状態が良くなっているということ.明らかに生まれ変わっている.何よりエンジン音が静かだし,アクセルを軽く踏みこんだだけでスーッと軽く加速してゆく.たとえて言うと,ずっと建てつけが悪かった建具が,ある日突然敷居にベアリングを挟み込んだように滑らかに滑ってゆく感じ.そう滑ってゆくという表現がぴったりくるのだった.確かに新車だな,これは.
翌日(つまり今日)は早速,久しぶりに北浦~鹿島までドライブに出かけました.
余命宣告を受け,生死をさまよっていた家族が病院から退院してきたような気分です.ほんとうにヨカッタヨカッタ!それもこれもあそこで安易に廃車にしていたら,この愛着と感動は得られなかったと思います.住まいも車も一緒なんですね.今回はいろんなことを学びました.
玉野自動車さん,今回は本当にお世話になりました!
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