初めてＢｏｓｃｈＣａｒＳｅｒｖｉｃｅ玉野自動車に入庫して、長期入院していたフェラーリが退院しました。作業も無事に終わって、ホッ・・・

この３２８ＧＴＢというタイプは１９８５年から１９８９年まで製造されたスモールフェラーリと呼ばれるモデルです。優雅なデザインはフェラーリを代表するものの一つだとも言われています。エンジン音もハートに響きますよ・・・

タイミングベルト交換、フューエルポンプ交換、エンジンマウント交換やエンジン異音の修理等々、なかなか厳しい内容の作業でした。
エンジン異音の原因は、クランクシャフトとクランクプーリー（円形のベルト掛け）のガタが原因でした。
クランクプーリーとクランクシャフトには溝が切ってあり、両方の溝を合わせて金属のロックキー（楔のようなもの）を入れてズレを防止するのですが、プーリーが踊り出してロックキーに叩かれた結果、溝が広がって変形してしまったわけです。プーリーのセンターのボルトの緩みが原因として考えられます。

さてさて困ったもので、クランクプーリーの価格は滅茶苦茶高額（さすがフェラーリ）で、おまけに国内外に在庫無し・・・
そこで、金属加工工場に依頼して壊れたプーリーの溝のある位置の１８０度反対側に溝を切る加工をしてもらたったのですが、結果はＯＫでした。
単に部品を交換するのではなく、加工修復を普段から当たり前のように追及している成果だと自負しています。