エンジンオイルは入っているのに、オイル警告灯が点灯してエンジンヘッド部でガチャガチャ・・・
人間でいえば、血管にどろっとした血栓がつまって血液が流れない病気だ。
問診したら車検毎、要するに2年毎にしかエンジンオイルを交換していないとのことだ。
ガチャガチャ音はエンジンヘッドの油圧タペットまでオイルが届かず、適切なタペット調整ができていない音だろう。
大変なことにならないようになんとか修理してほしい・・・というご依頼なのだが「はい大丈夫です」と確約はできない。
オイルパンを外してオイルストレーナーを脱着清掃し、スラッジ(オイルのカス)を除去してから、洗浄オイルを入れてのフラッシング洗浄作業をすることになる。
写真の丸い部分がオイルパンにたまったエンジンオイルの吸い込み口で細かい茶こし状のネットが付いている。これがストレーナーなのだが、スラッジが詰まっていて吸いこめない状態になっている。
他にエンジンの中に細かく血管のように通っているオイルラインの中にもスラッジが付着しているだろう。
スラッジが除去できてオイルが正常に流れてくれればいいのだが・・・
もしも改善されないようなら、次はエンジンヘッドカバーを外してカムシャフト、オイルタペットあたりの分解清掃をしなくてはならない。
ちなみに、一番下の写真はフラッシング清掃のために仮にクリーニングしたオイルストレーナー。茶こし状のネットが見えますよね。
***追記***
万歳!いまさっきフラッシング作業も完了したが、ガチャガチャ音も消えてオイル警告灯も点灯しなくなった。ホッ・・・救命手術成功です!