アルミオイルパンは要注意です ヘリサート加工

エンジンオイルが漏れているということでご来店されたお客様。アルファロメオです。
オイルパン(エンジン下部のオイル溜まり)のドレンコックからオイルが垂れていた。
オイル交換時にオイルを抜くために緩めて外すネジだ。
液体パッキンで固めてあるから???と思ったが、ドレンコックを外してみるとオイルパンのネジ山が2山だけ残して他はツルツルに削れていた。
2山だけというのは怖い。本来は7山くらいはある。ネジというのは摩擦で止まっているから、ヘタすると走行中に緩んでしまう可能性も・・・
今までオイル交換のメンテナンスをしていた工場で、何度も作業している間にネジ山を崩してしまったのだろう。多分・・・だが。
それにしても液体パッキンを塗りたくって漏れを止めようとするなんてひどい。
アルミのオイルパンだから材質は柔らかい。ドレンコックのパッキンさえ新しくすれば、そんなに滅茶苦茶にドレンコックを締め付けなくてもいい。
だから玉野自動車には、ほぼすべての車のドレンコックパッキンが常備してあって、オイル交換時には必ず新品に交換する。
古い潰れたパッキンを再使用するとしたら、さらに強い力で締めこむ必要も出てくるので、どうしてもオイルパン側に負担がかかる。
一般的にはオイルパン交換だが、非常に高額部品。
玉野自動車はそっくり交換なんてしない。
最悪の場合にはオイルパン交換が必要になるかもしれないことをお客様に了解していただいた上で、ネジ山のヘリサート加工をした。
ヘリサート加工というのは、コイルスプリング状の硬いネジ山を装着した工具をオイルパンの穴に切り込み挿入する加工だ。
結果はV・・・これで普通に使える状態に修復できました。
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きれいなネジ山が復活してます
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ネジ山の正体はコレなんです

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