とある日の自動車故障 顛末記(1)

当工場で車を整備されたお客様が、ブログに詳細を綴ってくださっています。
お客様のブログの内容を、許可をいただき、掲載させていただいています。  ※ 編集はしていません。

2009年 09月 22日  車が…


思えば,その兆しは既に旅行に行く前から始まっていた.
この連休,家族を連れて2泊の予定で,日曜日から伊勢志摩に行く予定を立てていた.

出発前日,つまり連休初日,大渋滞を予想し我々は翌朝何時に出ていくべきか悩んでいた.
いっそ今晩から車を走らせるという考えもあった.それまでに僕は仕事を片付けるつもりで,ぼんやりした頭で朝食を取っていた.

しかしその直後だった.こともあろうに,明日20日からの宿泊を,間違えて19日から予約してしまっていたことが判明した.19日というのはつまり”今日”のことだ.なんてこった!

「今から,行く?」 「……」

思えばこれが先立つ旅行を象徴する出来事であった,と今となっては思わざるを得ない.
かくして,予定より一日早く伊勢に向けて車を走らせることになった我々は,渋滞に巻き込まれながらも,それでも秋晴れの中,それなりに快適な伊勢旅行を楽しんでいた.
そう,少なくとも当初の帰宅予定日であった21日までは.

異変が起きたのは鳥羽に向かう伊勢道でのことだった.
その日我々は鳥羽をまわった後,フェリーで帰路につく予定だった.ところが,料金所が近づいたあたりでいきなりタイヤがロックした感覚があった.
急いで車を路肩に寄せると,その後もう二度とエンジンがかかることはなかった.

そこからの顛末は筆舌に尽くしがたい.
地元のディーラーは月曜日はどこも休みだった.旅程が一日ずれたことがどうにも恨めしい.

結局その日,帰れなくなってしまった我々は急遽その日のホテルを押さえ(と書いているが,この連休観光地で当日の宿泊を押さえるのがどれほど大変なことか想像してほしい),そして一夜明けた昨日,はるばる荷物を抱えて電車で帰ってきたのだった.

ただ,車を一台現地に残して….
これもまたどれほど辛い選択肢であったことか.

トラブルはどうやら,エンジンのタイミングベルトが切れてしまったことが原因のようだ.
そういえば数日前から嫌な音がしていた.帰ったら見てもらうつもりだったのだけれど,判断が甘かった.話によれば,これが切れると車にとっては致命傷らしい….エンジンを損傷している場合,最悪廃車の可能性もあるとのこと.

廃車!?冗談じゃない!
うちの子が生まれるよりもずっと前から可愛がってきた車を,どうしてここで見捨てられようか.
絶対に直してやるからなー!置き去りにしてきてしまってごめんなー!
(車は近日中に陸送してもらう予定)

ただトラブルは重なったものの,人の親切や温かさを実感した旅でもあった.
JAFのスタッフや,ディーラーの担当者,タクシーの運転手さんにも本当に良くして頂いた.
いろいろと出費が痛い旅になってしまったけれど,フィンランド以来久しぶりにハラハラドキドキ,旅らしい旅だったような気もする.

ただまぁ,車のことを思うとそう呑気なことも言っていられないのだけれど….

輸入車 整備 玉野自動車 ブログ









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