エンジンが高回転、ハンチング(エンジン回転が高くなったり低くなったりを繰り返す)する、マフラーから白煙が出る・・・ということで、新規のセリカユーザーがご来店。
外装等の程度も良いのだが、アクセルを吹かすと凄い量の白煙がマフラーから吹き出て工場内でバルサンでもたいたような凄いことになる。
スロットルボディを含めた吸気系の点検を行ったところ、ブローバイガス還元装置のPCVバルブ内部が破損してバルブロッカーカバー内に脱落し、PCVバルブはだだの筒となっていた。これが原因だ。これですべてが解決できる。
交換した結果は、きわめて良好。エンジン回転も安定し白煙も少なくなってきた。
ただの筒と化したPCVバルブからエンジンオイルの飛沫が吸気系統に好き勝手に吸い込まれて燃焼室内部がエンジンオイルが溜まり、爆発の際にエンジンオイルが燃えて白煙が出たわけだ。
燃焼室シリンダーとピストンの間から抜けたガソリンガス(吹き抜けガス)はオイルパンに溜まり、エンジン内部を伝わって上へ上へと移動する。ガソリンガスの大気放出を防ぐために、エンジン最上部のバルブロッカーカバー内と吸気系をホースでつないで吹き抜けガスを吸気系統に吸い込ませて燃焼させるのがブローバイガス還元装置(PCV)だ。
エンジンの状態によって吹き抜けガスだけを吸い込ませたりするのだが、それが破損して筒抜けになってしまったからエンジンオイルも負圧でどんどん吸われたってことだ。
幸いなことに、中に脱落したPCVバルブ内部は無事に回収できた。それがカムやバルブ機構部分に噛んでしまったら、またまた大変でした。
一件落着!