毎度のことではあるが、ジャガーのサスペンションラバー関連の損傷にユーザーは泣かされている。
今回はご紹介で入庫いただいたジャガーの車検なのだが、もちろんこれでは車検も通らない。
部品はアルミのパーツにラバーを組み付けた状態での供給しかない。
要するにアッセンブリー・そっくり交換となる。
そうなると目玉が飛び出るほどの高額修理となってしまうので、過去にもBoschCarService玉野自動車ではサイズの合う日本製のラバーブーツやラバーブッシュを探し出してラバー部分の交換で対応している。
ただ今回は大きな問題があった。
どうやら前回車検をやった工場が、ラバーの亀裂部分に接着剤・シーラーを塗りたくって車検を通していたようだ。
だから接着剤・シーラーが内部に入り込んでサスペンションのジョイント部(人間でいえば関節部)がダメになってしまっている可能性がある。
もちろん接着した部分なんて前回の車検後にすぐダメになっているから、内部に雨水が入って錆が出ているジョイント部もある。
お客様に連絡したら「安い車検だったけど、なんだそういうことだったのか・・・」と驚かれていた。
それにしても「車検の時に亀裂がふさがっていればOK」という発想は、問題ありですよね・・・
幸いにジョイント部本体はなんとか利用可能でホッ・・・
洗浄してからグリスを入れて、ラバーブーツを取付けて完成。ブッシュも新しい物を圧入して完成。
部品をそっくり交換するのではなく、部品を修理するという作業で、修理費用は半額以下となりました。