しばらく前から色々とメンテナンスさせていただいている昭和39年登録のワーゲンバスはすこぶる調子よく走っている。
お客様は「この車がこんなに調子よく走ったことは今までにない。パワーもうんとアップした」とおっしゃって、とても喜んでいる。
そんなこともあって、通りがかりに「これは美味しいですよ」と小川軒のレーズンサンドをいただいたり、庭に咲いたお花をいっぱいもってきていただいたりと、かえってこちらが恐縮してしまう。
調子よく走っているワーゲンバスについては、スタッフも我が事のように喜んでいる。
前からちょっと気になっていた加速時のわずかな息つきを解消してさらに完成度を上げるためにはキャブレター(まあ、エンジンの心臓ですよね)の交換が望ましいのだが、キャブレターを探し始めて2月くらい経った頃になんと「ドイツ本国にあった」という回答が帰ってきた。
これには驚いた。99%諦めていたからね。
交換したら、ワーゲンバスはさらに絶好調!よしよし!
それにしても思うのは日本車メーカーのパーツ在庫の悪さだ。ここ何年か、以前に比べて滅茶苦茶悪くなってきている。
特に日本車メーカーといっていいのか(名前だけは以前のままだからね)実は外資の某メーカーはとんでもない状況だ。ちょっと前の車のパーツだとメーカー欠品という回答が当たり前のように帰って来る。「またか・・・〇〇〇〇だから仕方ないか」とメカニックも諦め気分。
いくつか注文が貯まってから作るので、供給がいつになるかは不明というパターンだ。
その間、お客様は車を走らせることができない。特に営業車などではお客様のお仕事に支障をきたす。
せっかく車を買っていただいたユーザーだから、不自由のないように乗っていただこうという思いのカケラも無く、パーツ在庫を少なくして利益を出そうという思いが見て取れる。
系列ディーラーのベテランメカニックもほとんどすべて整理してしまい、若いメカニックに整備現場を任せているのも人件費を削減して利益を出そうという意図だろう。
結果として利益が出て経営者はとんでもない高額の報酬を得ているようだが、いずれはユーザーに支持されなくなっていくだろう。
「車を長く大切に乗っていただきたい」というドイツ車メーカーの姿勢はなかなかグー。
日本車メーカー、反省しなさい!
その間