とある日の自動車故障 顛末記(3)

2009年 10月 02日  見積り代


車を入庫して一安心した頃,ふたたびディーラーから電話があった.
いろいろお世話になった担当者の,どうやら上司らしき方からだった.唐突に切り出されたのは,先日作成した見積書(結局高すぎて却下)の見積り代を頂きたいという内容だった.

「は?見積り代??」
向こうの言い分はこうだ.通常は見積金額の3%を見積り費用として頂く.今回本当はウン万円の費用を頂くところだけれど,これは担当者も事前にお伝えしなかったことなので,今回は1万円でどうでしょうか?という.

「は?1万円??」
そこでスイッチが入ってしまった.ちょっと待って欲しい.
まず根拠となっている見積金額はそちらのさじ加減ではないか.それに何のための見積りなのか.言うまでもなく作業前の確認作業として行うものであって,それによって高すぎると判断したから今回はお断りしたのだ.しかも金額も口頭だったし,見積書すら見ていない.

それは我々建築業界でも同じだ.契約が取れなかったからと言って,見積り代を請求するような工務店はこのご時世,とっくに淘汰されているだろう.

ただこのディーラーの担当者には今回本当に助けてもらったことは事実だ.結果的に修理もお願いしなかったわけだから,多少の手間賃くらいはお支払いするのは道理かもしれない.

しかし見積り代を下さい,て.それはないよなと思う.手間賃なら手間賃と言ってほしい.
折角の担当者の善意も,そして親身になってくれたディーラーへの感謝もすべて吹き飛んでしまった.顧客を失うのは一瞬である.



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