フェアレディ・Z33 オーバーヒートが原因でヘッドガスケット損傷

しばらく前にラジエターからの冷却水(クーラント)漏れでオーバーヒートしたZ33だが、ラジエターその他何点かを交換したものの長期間乗ると冷却水が減って水温が上昇する症状が出た。

外部への漏れは無い。ヘッドガスケットの損傷という可能性が大だ。
場合によっては、そういった後遺症が出ることがあります・・・とお話ししておいたのだか、その通りになってしまった。
冷却水を少量抜き取って試薬を入れるテストをしたところ、CO2の反応が出たから間違いない。
ちなみにCO2とは排気ガス中のCO2のこと・・・
エンジン燃焼室(シリンダー)とウォータージャケット(冷却水が流れる通路)がツーカーになっているということだ。
だから、ある程度乗ると冷却水が燃焼室の中に流入してしまい冷却水不足になる。

お客様と相談の上、ヘッドガスケットの交換作業に入った。
このV6エンジンはエンジンヘッドを降ろすのも大変だ。

結果、6番シリンダーに冷却水が混入したような痕跡を発見した。
ピストンヘッドにクーラントの燃えカスらしきものがあり、ヘッドのバルブも6番だけが焼け色が違っている。
シリンダーヘッドとブロックの当たり面(ガスケットが挟まれる部分)をチェック・・・シリンダーヘッドの当たり面にわずかながら規定量を超える歪みもあった。
オーバーヒートの高熱で歪みが出たわけだ。アルミは熱に弱いんですよね。
その歪みは面研磨で修正します。

ついでに・・・と言ってはなんですが、せっかくヘッドを降ろしたのですからバルブシールも交換しておくことになりました。

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