オーバーヒートで開腹手術 ローバー200

オーバーヒートにも色々な原因がある。
女性ユーザーさんが可愛がっているこのローバー200は、ヘッドガスケットが損傷して冷却水が流れる穴からエンジン燃焼室に冷却水が回ってしまった。
(エンジン上部のシリンダーヘッド、エンジン下部のシリンダーブロックをあわせて組み付ける際に、間に挟むのがヘッドガスケットだ)
写真の左から2番目のシリンダーだけが、とっても綺麗なのがわかりますか?
水が入って洗われたのです。
心配したのは燃焼室に水が入ったために、シリンダーのピストンやコンロッドにダメージが出ていないか・・・だった。(ウォーターハンマー)
結果はセーフ!「開腹手術がうまくいくといいんですが・・・私お祈りしてますからよろしくお願いします」と電話でおっしゃっていたお客様の祈りが通じたかな?
それにしても、このようにエンジンを割って修理する整備工場はディーラー工場も含めて減ってきており「整備学校にいた時にしかエンジンの中を見たことが無い」という整備士が増えているのも事実。うーん・・・困ったことですね。
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