オペルのシリンダーヘッド

エコピットヨコハマ・玉野自動車のホームページをご覧になった埼玉在住の方から相談のお電話を頂戴した。その方のブログに書き込まれたコメントで弊社のことをお知りになったようだ。
愛車のオペルが三重でタイミングベルト切れのトラブルになり、陸送トラックを手配して埼玉のディーラーに運び込んだが、ディーラーの対応にご納得されていない様子だ。
金額的なことも当然にあるのだろうが、僕は「お客様の立場に立ってなんとか直そう」という姿勢、要するにハートが見えないのが大きな原因じゃないのかな?と思う。ディーラーの場合には「買い替え」という発想が常にあるからね。
翌日、早速に埼玉から横浜まで陸送トラックで搬送された。
まずはヘッドを降ろしてみないと・・・ということでご了解をいただき、作業に取りかかった。
ダブルカムのエンジンで吸気と排気のバルブが計16本付いているのだか、ほとんどすべてがピストンヘッドとゴッチンコしてネックで曲がってしまっている。ピストン側には傷が付いているが決定的なダメージはない。バルブのシャフト部分が細いのでヘッド自体には大きな損傷は無かった。ホッ・・・
ヘッド交換だと、部品がヘッドだけで24万円ほどもする。
ただ、ヘッドに打ち込まれている16本のバルブガイド(バルブのシャフトを通すパイプ)のダメージは心配だ。そのあたりは、ヘッドだけを取引先の内燃機屋に出してよく調べてもらう。
ダメなガイドは抜き取って、新しいガイドを打ち付ける(圧入)する流れになる。
最終的には内燃機屋のヘッド診断にもよるが、なんとか修理してオペルを生き返らせることができそうだ。ガンバルゾ!
最近はなかなかこういった修理ができない工場が多い。ちょっと厄介な案件には手を出さないし、外注丸投げというケースも多いようだ。だから一部の工場を除いて、技術力がどんどん落ちていってしまう。
消耗品交換や通すだけの車検程度はできるが本格的な修理は無理ということになる。ディーラーは「買い替え」に動いてしまうし・・・困るのはユーザーだ。
エコピットヨコハマ玉野自動車は頑固に「修理屋」の道を突き進みます!
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