花魁言葉と京言葉

ある和食店で蕎麦を食べてたら、隣の席の観光バスの運転手さんとガイドさんが東北訛りで話してた。
あれれっ?マイク持った時も東北訛りなのか?と思ったが、多分そうだろう。いいねえ・・・
きっと東北地方から訪れた観光バスなんだろうな。首都圏の観光バス会社だったら、徹底的に標準語なるものを教育されているはずだからね。
方言にも色々とあるが、京言葉は柔らかい印象で好きだ。金沢の知人が使う金沢言葉も軟らかくていい。「いらっしゃる」が「おいでる」だったかな?まあ、金沢あたりは京文化に似たところがあるからね・・・
先日、落語家の林家錦平師匠と飲んでいて「花魁言葉というのは出身地を隠すための言葉なんですよ」と教えられた。なるほど江戸・吉原遊郭には地方出身の女性が多かったはずだ。
同じことは舞妓さんの京言葉についても言える。舞妓さんには歳と出身地は絶対に聞いてはいけないという鉄則がある。京都・祇園の舞妓さんに「九州の鹿児島出身どすえ」と言われたら、アリャリャ・・・だもんね。
そうそう、東北の自動車整備会社の社長が書いた見積書に「ステアリングホエール」という表記があったという話を聞いたことがある。もちろん「ステアリングホイール」が正解。
修理が終わって車をお渡ししたお客様から「社長、有難う!今度うめえ酒のつまみ、持ってきてやっからな」と東北弁で礼を言われた。いいなあ、方言や訛りって・・・

Share Button